Q 何をするシステムですか?
「佐賀県診療情報地域連携システム」は、複数の医療機関で治療を受けていても関係する医療機関でその経過がいつでも参照できるようにすることで、医療連携を円滑かつ緊密に行えるようにするためのシステムです。
愛称のピカピカリンクは、佐賀県鳥カササギの学名Pica picaに由来しています。
Q なぜこのシステムが患者さんに必要なのですか?
今日の医療提供体制は、医療機関の機能に応じた役割分担が進んでいます。
日常の診療はかかりつけ医を中心に行い、高度で専門的な治療が必要になったら、設備等が整った中核医療機関で治療が行われ、その後はかかりつけ医と中核医療機関が連携して治療が継続されます。
複数の医療機関が連携して、治療が安全に効率よく行われるためには、各医療機関での診療情報がしっかりと共有されておく必要があります。
Q 患者さんはどうすれば参加できますか?
参加施設の担当者からピカピカリンクについての説明をお聞きになり、必要事項を記入した参加同意書を参加施設に提出してください。
なお、参加はいつでも中止することができます。(その際は、参加施設に参加同意撤回書を提出してください)
Q 患者さんの費用負担はありますか?
このシステムの利用に関し、月額利用料などの形であなたやご家族に料金を直接負担いただくことはありません。(「電子的診療情報評価料」の届出を行った医療機関では、算定要件に合致する場合、電子的診療情報評価料(30点)が算定されることがあります)
Q 患者さんにとってどんなメリットがありますか?
これまで、かかりつけの医療機関から紹介されて他の医療機関を受診して、「どんな薬を飲んでいますか」、「最近の検査結果はどうですか」のようにご自身の症状等を尋ねられたとき、きちんと伝えることはできましたか?
自分のことなのに、飲んでいる薬や検査の内容を正確に伝えるのはなかなか難しいものです。
このシステムを使用すれば、これまでの投薬、注射、検査、画像検査(レントゲン、CT、MRI等)などの情報が紹介先の医療機関でも参照できます。
薬剤の重複投与や併用禁止薬剤の投与、検査の重複などを防ぐことができるので、複数の医療機関で治療を受けていても、安全で効率的な医療を一貫して受けることができます。
Q 患者さんの個人情報は守られますか?
このシステムは、あなたの診療情報をインターネットを介して共有しますが、通信に際して情報は暗号化されており、個人情報を盗み出すことは原理的に不可能です。
また、システムに接続できる端末は限定されており、許可された端末以外では利用できない仕組みになっています。
なお、このシステムを用いた診療情報の共有は、あなたの同意がなければ行われません。